家は「建てたら終わり」ではありません。上質で自分らしい住まいを存分に楽しみ、心豊かに暮らし続けたいものです。このコーナーでは、テラジマアーキテクツで家を建てた施主の皆さんに、自宅での毎日を彩るさまざまなアイデアをそれぞれの視点から紹介いただきます。
今回のプレゼンターは…
篠崎 里美さん
ひかり造形家
LEDや有機ELを光源としたライティングオブジェのデザイン・製作をメインに活動。 また、コンサートなどの舞台美術プラン・インスタレーションの製作を手がけている。
※篠崎さんの「崎」の正しい表記の「大」は「立」となります
s_satomix712[at]nifty.com
http://akarix.art.coocan.jp/
光と影は表裏一体で存在しているもの
ダウンライトやペンダント、デスクライトなど、私たちの生活に照明は欠かせません。照明は部屋を明るく照らし、心地よい空間を作り出すという重要な役割を果たしています。しかし照明がもたらすものは明るさだけではなく、陰影の美しさをも引き出してくれることがあります。
たとえば夏の光と冬の光はまったく違うものですし、影の伸び方も変わってきます。同じように照明も光源によってくっきりとした影が意外なフォルムを浮かび上がらせたり、グラデーションを描くような影が落ち着いた雰囲気を醸しだしたりもします。
壁面に影を描くように
私はひかり造形家として灯りのデザインや制作を手がけていますが、光だけではなく、そこから生み出される影も作品の一部として感じていただけるよう工夫を凝らすことがあります。
この作品「奏」は麻と和紙を素材に制作し、色温度の低い温かみのある光とランダムに交錯する繊維の美しさを影で描いています。灯りと壁との距離によっても、麻の繊維が織りなす影の表現は変わってきます。
また演出照明としてのスポットライトなども壁面に沿うようにあてるだけで素材のテクスチャーを美しく浮かび上がらせたり、樹木のライトアップをする際に壁面に影を出すことで空間が大きく広がって見えることもあります。
光は照らすだけでなく、深みのある陰影で心地よい空間をつくることもできる。
好奇心を持って家の照明を考えてみると、生活がまたちょっと楽しくなることでしょう。
エッセンス
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