伝統あるデンマークブランドのフラワーベース

「ホルムガード」は、約200年の歴史を持つ、デンマーク王室御用達のガラスブランド。その伝統あるブランドが初めて日本人のデザイナーを迎えてデザインした製品があると聞き、編集部のスタッフは展示会に足を運びました。

その製品は「CADO Vase（カドーベース）」と名づけられた、ピンクとクリアの二層式のフラワーベースです。デザイナーは柴田文江さん。「桜」をガラスの世界に反映し、日本の伝統芸能である「華道」からインスピレーションを得て描き出したそう。春にふさわしい優しいカラーリングが魅力で、まさに桜を思わせる華やかな存在感がありました。

組み合わせても別々でも、自由に楽しめるかたち

「CADO Vase（カドーベース）」はまるで凸凹のかたちをそのまま組み合わせたような形状が特徴。凹型のドーナツのような形をしたクリアのピースと、凸型の先がすぼまった形のピンク色のピースがセットになっています。一見、それぞれ単体で見ると珍しい形状ではないのですが、「CADO Vase（カドーベース）」はそのふたつをスタッキングすることができ、単体でも組み合わせた状態でも使用出来るのが面白いところです。重ねることでその透明感が一層際立ち、色合いもまた異なって見えます。

展示会では、２つのピースを重ねた状態で凸型のほうには枝ものを、凹型のほうには水を張って枝から落ちた花びらを散らして飾っていました。このように、植物を長く楽しむために使っていただくこともできるほか、凹型ベースには小石や多肉植物、果物などを入れて飾ってみるのもおすすめとのこと。お庭やプランターに芽吹いた可愛い草花や落ちた実を少し採って自由に飾ってみたり、夏になれば海の思い出の貝殻を転がしてみたりと、季節を問わず様々な楽しみ方ができそうです。

お気に入りの花器がひとつあると、暮らしの中で植物を通じて季節を楽しみたいという気持ちが生まれます。四季を感じられる要素があると、住まいはいっそう豊かに、心地よいものに変わります。そして、丁寧に暮らしたいという気持ちも高まることと思います。

これから迎える新生活。忙しい日々のなかでほっと心が寛ぐひとときを、こんな花器を通じてつくってみてはいかがでしょうか。

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