住まいのあり方が多様化し、それぞれの価値観、ライフスタイル、またライフステージに合わせて、選択肢は広がり続けています。こうした中、「自分らしい家をつくること」の魅力を、また「自分らしい家で暮らすこと」の価値を、あらためて多くの方に知っていただきたい――そんな思いから、「More Life Lab.」は生まれました。

生き方・暮らし方を自ら定義し、つくり上げようとする人。
その価値観に賛同し、肯定したい。

上質と個性を重んじ、人生を通じてそれを謳歌したいと願う人。
その思いに寄り添い、実現を後押ししたい。

家が人に与えてくれる幸せや可能性を誰よりも信じ、住まいに対するお客さまの思いやこだわりと誰よりも深く向き合ってきた「家づくりのプロ」として。上質かつ自分らしい家で、心満たされる豊かな暮らしを送りたいと考えるすべての方に、家づくりにまつわる知識と教養をお届けします。

ロゴマークについて

「M」の右斜め上に伸びるラインが象徴するのは、「もっと自由に、自分らしく」という、住まいづくりの考え方。左下へ伸びるラインは、光と風のベクトルを表し、自然を取り入れる暮らしの心地良さを連想させます。上下に広がる造形が、「もっと自由に、自分らしく」と望む人の周りに広がる空間の存在を感じさせます。


Presented by TERAJIMA ARCHITECTS

テラジマアーキテクツは、創業以来60年にわたりデザイン住宅を手がけてきた、住宅専門の設計事務所+工務店です。
お客さまのライフスタイルに合わせたオーダーメイド住宅をつくり上げています。

東京都・神奈川県で家を建てることにご興味のある方は、下記のウェブサイトも併せてご覧ください。
建築家による設計・施工実例を多数ご紹介しています。
https://www.kenchikuka.co.jp/

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More Life
Story
[建築家が描く理想の住まい]

『人魚の眠る家』:何気ない日常を、ただ穏やかに過ごすダイニング

テラジマアーキテクツの建築家が最近読んだ、あるいはお気に入りの小説。その登場人物にぴったりの部屋を、空想して設計・デザインしてみよう!という不定期連載です。ストーリーから人物像を汲み取った上で、その人に「どんな家で、どんな暮らしをしてもらいたいか」を自由に発想し、ラフスケッチに落とし込みます。

制限のある日常にひとときの安らぎを

11月に映画化作品が公開された、東野圭吾さんによる小説『人魚の眠る家』(幻冬舎刊)。タイトルから感じられる幻想的な雰囲気とは裏腹に、人間にとって極めて現実的で切実な問いを読み手に投げかけてくる作品です。

わたしはこの物語を読んで、本作の主人公である、会社経営者の妻で二児の母・播磨薫子と、彼女を中心とする播磨家のためのダイニングルームを考えてみたいと思いました。

薫子と夫は、いわゆる仮面夫婦。娘と息子、2人の子どもがいます。夫婦関係はとっくに破綻しているのだけれど、とある事情から彼らは「家族」として暮らし続けることになります。その事情というのが本作の核となっているのですが、ネタバレは避けます……とにかく大きな制限の中で生活しています。

わたしがそんな「家族」のために設計したいと思ったのは、「何気ない日常を、ただ穏やかに過ごせる」ダイニングです。ある種の息苦しさを伴う暮らしを選択した薫子。しかしその決断は、彼女なりの「幸せ」を追い求めた結果導き出されたものだったように思います。そして彼女に必要なのは、日常について回る制限を、ほんの一時でも忘れることができるような空間だと考えました。

「ただ快適に暮らす」という贅沢

ちょっと未来的にも感じられる、緩やかな曲線で構成された部屋。ゆったりとしたスペースは、住む人を日々の忙しさや窮屈さから開放してくれます。中心部に設えた大きなテラリウムや、外の景色をまるで美しい絵画のように臨む大きな窓からは、自然光が差し込み、部屋全体を柔らかに照らします。

ただ目覚め、ただ食事をし、ただ寛ぎ、ただ眠る――そんな何でもない当たり前の日常を、穏やかに、快適に過ごすことができる幸せを、薫子にも感じてもらいたい。特別なことは何もせず、肩肘張らず、ただぼんやりと部屋にたたずむ。そんなある意味、現代を生きる誰しもにとって貴重で贅沢かもしれない時間。それが、わたしがこの部屋を通じて本作の登場人物に贈りたい、上質な暮らしです。

建築家 深澤彰司

テラジマアーキテクツ専務取締役
より上質な暮らしを実現するため、また、いつまでも価値ある暮らしを実現するために、革新的なデザインや新しい価値の創造を探求し続ける。好きな建築家は難波和彦。趣味は野球観戦・旅行。

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